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株式会社 西海養殖技研  
Saikai Laboratory of Aquaculture and Technology Co.,Ltd

 環境保全 



「技術概要」



「物理的海洋生物付着防止塗料」による付着物の事前防御技術は、一種の「攻めの環境保全」であり、除去残滓な

 どの二次廃棄物処理を生じ無い廃棄物減量技術であり、省エネルギーにも繋がる。


○従来技術→忌避物質(重金属などを使用した化学的な付着阻害→海洋水汚染や海底底質汚染を招き易い。

         溶出型塗料は国際的なASC 認証取得などの面で、海底への残留などが問題化しつつある。

○提唱技術→はっ水性を活用した物理的な付着阻害→溶出や沈殿が殆ど無い為、環境に優しい

         非溶出型塗料は、国際的なASC 認証取得などの面で有利。

防汚期間の表現は、一般に初期付着を表す従来の忌避財タイプとは異なり、薬剤消耗=付着開始ではなく、頻繁

に適度な付着と付着物自重による付着面からの剥離を繰り返す為、一種の長期効果が期待出来る。



「環境配慮」



○環境負荷低減

浮体構造物や新たな付着基質となる垂下養殖は, 付着物が夏場の高水温などで大量斃死後に落下沈殿した場合や、

付着物を物理的除去する行程で、洗浄残滓などの二次産業廃棄物を生み易く、夏場など漁場の自浄能力を超えると

考えられるが、物理的撥水性を活用したシリコン系防汚塗料を用いた養殖技術は、漁場の自浄能力を超えない範囲

で、付着物の沈降を促す事を目的としている為、漁場環境に優しく、環境負荷の低減に繋がる。

○海洋環境保全に効果


従来の海棲生物付着の事前防御技術は、主に忌避剤(重金属)を使用した化学的な付着阻害で、水質・底質汚染を

招きやすいことが問題でした。本製品はシリコンの撥水性に着目・活用し、溶出や沈殿がほとんどない、物理的な

付着防止を利用した環境負荷のすくない、安心・安全な技術です。 

従来の忌避剤タイプの付着阻害剤は、薬剤が消耗すると海棲生物が付着しはじめますが、本製品を使用すると、
 
塗布面の撥水性により生物の付着強度が低下する為、海棲生物は塗布面への付着と自重による剥離・落下を繰り

返し、長期防汚効果が期待できます。


 

養殖漁場では、付着物が一度にかつ大量に落下沈殿する場面※が度々あります。その際、急激な有機物負

荷が局所的にかかるため、自浄能力を超過して漁場環境の悪化につながるといわれています。 



本製品を使用すると、自浄能力を超えない程度で連続的におだやかな付着生物の沈降を促進し、良好な漁場

環境を高い確率で維持する事が期待出来ます。

※ 高水温による付着生物の大量斃死や、付着物の物理的除去による付着物の落下・沈殿など

地域海洋環境に負担の少ない無給餌型養殖の代表である貝類養殖産業の普及は,微力ではあるが海洋生物

における再石灰化(バイオミネラリゼーション)として温室効果ガス削減にも貢献すると考えられます。



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2010/3/10

社員日記